元ソニー会長の出井氏インタビュー読んで「やっぱりなぁ」と思ったこと
「切り捨てSONY」で、ソニーをダメにしたA級戦犯のように書かれていた出井氏。
本当にそんなに悪い人なのか、PR広告のインタビューだけどじっくり読んでみた。
内容は、若い経営者に向けてのメッセージや、出井氏が今興味を持っているビジネスのことなんだけど、「顧客」や「従業員」といった言葉が一言も出てこない。
代わりに出てくるのが、「自分の会社の見た目」、「株主への説明」、「自分への志の高さ」、「偉大な経営者」・・・読んでて寒くなってきた。出井氏は、自分が好きでしょうがないんだろうなぁ。
翻って、先日のマツダの小飼社長のインタビューで出てくる単語は、「全員が危機感を持っている」、「全員の手柄」、「価格はお客さまが決めるもの」・・視点が会社全体になっている。出井氏は視点が自分自身・個人に終始している。
こういう話をすると、「そういう主旨のインタビューではなかった」とか言い訳されるんだろうなぁ。
でも、口から出てくる言葉って、面白いくらいその人の関心事が素直に出てくる、いつも何のことを考えているかが、その人の言葉を通して透けて見えてしまう。
だからインタビューは怖い。
こういう人は、他人の人生の責任を負っちゃダメだ。企業のトップになるべき人じゃない。
俺は、こういう経営者の会社からは、何も買いたくはない。