VWスキャンダルをみて思うこと
だいぶネタも出尽くした感があるけど、今年の企業スキャンダルナンバーワンになるのであろうこの話題。
俺は車が好きなのと、なにより力強いディーゼルエンジンが好きだったので、気にして調べたりしていたのだけど、今一つ納得がいかないのが、VWの動機。「NOx触媒の耐久性を上げるため」、「メンテナンスコストを下げるため」と書いてる サイトが多いけど本当かなぁ。EGRを説明しているサイトもあるけど、あまりピンと来ない。今回問題なったのはNOx触媒だぜ。
こういう時は、お堅い業界雑誌の情報に頼るに限る。そう思って探したら出てきましたよ、自工会の雑誌に数年にわたって数回クリーンディーゼル特集号が組まれている。さすがにこの手の情報にウソやごまかしはないでしょう。
読むとちゃんとNOx触媒も解説されている。これをみると、NOx触媒って、NOx吸蔵能力が徐々に低下していくものらしい。なので時折触媒を600℃以上の高温にして、吸蔵したNOxをN2に還元して放出してやる。このときに燃料を使って高温状態を作る、つまり、NOx触媒をきちんと働かせるためには、燃料を使って触媒を時々高温にしてやらないといけないってこと。
VWが排ガス洗浄機能を止めた理由ってこれじゃない?つまり余計な燃料を使うことで、燃費が悪くなることを嫌ったのでは?
そう考えると、VWのBlueMotionエンジンって30km/l以上ってものすごい燃費をたたき出していたはず。VWしかできないオンリーワンの燃費。
この予想が当たっているか?外れているか?は、VWの調査報告を待つべし。