AppleはMusicで足元をすくわれるかも
ちょっとしたきっかけで、夕べからiTuneのライブラリの修復をしている。
直すのにはもう数日かかりそうな感じ。だんだん嫌になってきた。
何が起きていたのかというと、いつの間にか自分のCDから作った音楽ファイルがApple Musicのものになっていた、ということ。それもかなりの数が。今までずっと気づかなかったが、音楽ライブラリのドライブ移動で気づいた。
Webを検索すると、Apple Music解約した時にいっぱい曲が消えてしまった体験記や、対処法を書いた記事が山ほど出てることからも、俺だけじゃないんだなぁと考えることができる。
俺はまだApple Music解約してないので、こつこつライブラリに曲を戻せば復活できそう。じゃあ、こんな公な場で嫌味を言うなと言われそうだけど、何を書きたいのか、というと、今のApple Musicのバグというか、思想というか、そういうものにAppleのエゴを感じてしまった、ということが言いたかったのです。
Apple Music便利です。ライブラリ壊れていたって、Apple Musicからいつでも好きな音楽聴けるし、何の問題がある?Appleからそんな声が聞こえそう。実際自分だって、Apple Music登録して一ヶ月以上、ライブラリがこんな状態になっていることに気づかなかったし、今晩中に復活しなくても全く困らない。そう、Apple Musicから抜けなければ自分のライブラリなんていらないかも知れない。
Appleが本当にこんな事を考えているのかは知らないけど、そうでもなけりゃ、お客のライブラリ勝手にいじってめちゃくちゃにしちゃう、なんて暴挙考えられない。せっかく正しく入れたアルバムアートワークも勝手に変えちゃうし、しかも間違ってたりする。正しく入れ替えてもiPhoneでまた間違ったジャケットを出そうとする。ユーザが入れたデータを勝手にいじっちゃダメ!
これってエゴだよね。
企業は事業に成功すると、だんだんエゴイズムに陥ってしまうものだと思う。
そして更なる成功を目指して背伸びをし、無理をし、焦り、世間の倫理に受け入れられない領域に踏み出ていることに気づかず、バッシングを受けた時には時すでに遅し、ということが、最近多いと思いませんか?
好調な時にこそ、褌を締め直すことが大事。いつか書こうと思っているのですが、GEのイメルトCEOが GE Groth ValueをGE beliefsに変えた逸話を知った時、本当にすごいと思った。
ほら、危ない感じがしてきた。
このまま数年、こういった状況が続くと、好調を続けるAppleにも、だんだん皆「おや?」と思い始めると思う。
(ジンクス:巨大で綺麗な本社に移転した企業には、災難が振りかかりやすい。)