DevOpsの次にあるもの
DevOpsも最近うるさいくらい聞くキーワード。
サービスデリバリの際の開発と運用の組織の争いをなくし、皆で迅速に目的を達成しましょう、と言っている。
つまり、ITの課題を指しているようで、根本原因が人の問題であることが、このキーワードを深刻なものにしている。
ここで再び、Netflix時代のAdrian Cockcroft氏のことを書く。
彼はNetflixで、サービスの堅牢性をクラウド上のシステム全体で担保するアーキテクチャを編み出し、セキュリティ・テスト等のツールを開発し、運用の自動化を推進していった。その成果を先日もブログで書いたNetflixOSSとして見ることができる。
Netflix Open Source Software Center
この時代、DevOpsのキーワードでAdrian Cockcroft氏はしばし登場し、当時新しいキーワードとして出てきつつあったNoOpsに対して、Netflixでの事例を紹介した。
Adrian Cockcroft's Blog: Ops, DevOps and PaaS (NoOps) at Netflix
ここにOps業務を代表するプロが噛みついた。
これがNoOps炎上事件らしい。
英語で議論の様子を紐解くのは中々骨が折れるとネットを調べていたら、日本語で解説してくれている方がいるので、URLを貼っておく。
この炎上自体、人の問題を解く難しさをはらんでいると思う。その仕事をしている人のプライドが入ってきちゃうからね。
それでも、テクノロジーの発展は、人の仕事を変えていくものだと思う。
歴史を見ても、しばしそれが起きていることがわかる。
近い将来、車の自動運転の技術が、タクシー運転等の仕事を人から奪うかもしれない。
コンピュータも然り。Ops(運用)の仕事ってコンピュータを「運転する仕事」と捉えることもできるし。
そうするとDevOpsの先にあるものとしてAdrian Cockcroft氏が見せてくれたものが、納得できるような気がしてくる。