イノベーションのアイデア - 勝ち馬の尻馬に乗りたい

最近、遅ればせながら「切り捨てソニー」を読み終わった。

他人の会社の事情をとやかく言う権利はないけど、ほんと、現場の社員のことを考えないトップに、会社を切り盛りされたらたまらないね。

この本で興味深いのは、やっぱり創始者の井深氏、盛田氏の凄さ、センスの良さ。
変わった社員集めて自由に仕事させるってのは、要はイノベーションのアイデアを自然に集めていたんだな。それを現場で探して世に出す。本当にこれを地でやっていたことがよくわかった。

世の中を変えるようなアイデアは、スタッフが作った綺麗なプレゼン資料なんかに現れる筈がない。新しいビジネスって要は大きな賭け事だからね。それが当たるかどうかって、最後は意思決定者の感とセンスだと思う。

鋭い感を持ったセンスの良いリーダーじゃなければ、こういう会社の意思決定をしてはいけないと思う。現場に出て、生きた新鮮な情報を見ないと、そんなヒントは生まれない。スタッフや取り巻きが作る綺麗な報告には、生きた情報はないですよ。それしか見ない経営者は、裸の王様と同じ。

戦後日本を大きく成長させた偉大な経営者達は、もうこの世から卒業してしまった。

次の時代を作るリーダーは出てくるのかな？